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「とびきり上品な子なんだ」塩崎監督に菜々子ちゃんの魅力を尋ねたとき監督は開口一番そう表現しました。
「どういうところが、でしょうか」重ねて聞くと「育ち、かな」
その意味するところは、私にもすぐ伝わりました。
 
大出菜々子ちゃんというより、NHK連続テレビ小説「おひさま」の倉田杏子役といったほうが通りがよいかもしれません。「あ、あの時の」と思われる方も多いでしょう。「茜色の約束」では、金魚の養殖場の娘、花子という重要な役どころを請け負ってくれました。

「一番印象に残ったシーン、ですか。おとうさんと、台所で話し合うシーンです」
つやつやの長い髪。夏の撮影の日差しにも、少しも焼けていないような白い肌。美しい女の子の代表のような菜々子ちゃんは、はきはきと答えてくれます。
私が「あのとき、撮影観てました。おとうさん役の松村武さんと、すごく緊迫したシーンでしたよね」と言うと「あれが、一番緊張しました。だんだん、どきどきして」と一瞬真剣なまなざしに。

撮影中、なんども菜々子ちゃんをすごいな、と思ったのはこの目です。
物に対して真摯で、たとえそれが注意であれ叱責であれ、相手の言うことをきちんと理解しようとする、そんな奈々子ちゃんの心情が表れている気がします。
そんな態度は、家庭での過ごし方や、そこで見習う「人との接し方」で身に付くもの。塩崎監督が「上品さ」「育ち」と監督が表現したのは美しい見た目もさることながら、菜々子ちゃんのそんな部分なのでしょう。

「一番観て欲しいシーンは、最後のほうで、リカルドと話すシーン」
リカルド役のたけしくんとも後半はぐんと打ち解けて、撮影が終って別れるのが辛くなったそう。「そんな感じが、映画でも出せたかなって思うんです。」

「たけしくんは最初、ぜんぜんしゃべらなかったんですよ~」と奈々子ちゃんは笑います。「でも、最後はホテルのロビーで遊んだり、すっごく仲良くなっちゃいました」
そんな話をしてくれるときは、普通の女の子。ロビーで遊ぶ二人の様子は、後日スタッフの間でも話題になっていました。みんな天才子役の無邪気な様子に、ちょっと嬉しくなったんでしょうね。 

これからどんな女優さんになっていくのか、なんだか眩しい感じです。

(文・写真 取田智子)

 

 

インタビューは、クランクアップの翌日、ホテルのチェックアウト直前にロビーで。長い撮影期間、りっぱな女優魂。お疲れさまでした。