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「一番大変だったのは、台風ですよ、台風」撮影で一番大変だったことをお尋ねしたら、開口一番、笑顔でこう答えてくださいました。

 

そう。撮影に入った直後、近畿地方を大きな台風が襲います。その後も長雨が続き、スタッフを悩ませました。

スタッフは、撮影の段取りを替えたり、場所を押さえたり、エキストラさんの予定を変えたり、と処理に翻弄され、もともと強行軍だった、撮影日程はさらに、タイトに。

 

天候は"神頼み"の内容なだけに、製作側の総大将として采配をふるう溝上さんが、いかに気をもまれたかは、やぶさかではありません。
インタビューは、そうした撮影もほぼ順調に進み、半ばを迎えたころでしたから、そんな笑顔もでたのでしょう。「みんなでアイデアを、しぼってね。なんとか乗り越えられましたよ」と、話す言葉には真実味がありました。

 

ご自身も俳優として、何本かの映画に出演されている溝上さん。やはり制作に関わるようになったのは、演じることからさらに創り出すことの喜びに魅了されたから。

 

ロケ地にさっと顔をだされ、様子を見ては、知らないうちに去っていく。いろいろ平行してするお仕事もあるのでしょう、現場にいる私たちには、「神出鬼没」のイメージが強かった溝上さんですが、いつも温厚な笑顔で忙しさをみせないご様子は、やはり年季のはいった映画人。若いスタッフの多い塩崎組で、ひときわ頼も しく感じられました。

「40人以上のプロを引き連れて、強行軍で撮っていくんだからね。そりゃあ、今は随分緊張してると思いますよ」と初監督作品を撮影中の、塩崎監督の心情を思いやる溝上さん。
舞台になる大和郡山、監督の出身地でもあるこの街を「歴史の深いあとが残る街」だと評し、「この街で、彼は最後まで撮り切りますよ!」。言い切る形で力強いエールを送ってくれました。

(文・写真 取田智子)

 

 

数多く映画のプロデュース、を手がけてきた溝上さん。大和郡山の街をどう料理してくださるのか、映画の公開が、ますます楽しみになる私たちです。