このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark


撮影 5日目

 

サンバ隊、柳町商店街を行く

 

 

大和郡山市の目抜き通り、柳町商店街。
9月23日、朝8時。今朝、ここに黒山の人だかり。さて……。

 

祝日の柳町商店街。通称「八幡さん」の境内に、たくさんの人だかり。
道路には、撮影機材に、大勢のスタッフ。通行止めのその訳は、
『茜色の約束』最大の山場、カーニバルシーンの撮影。
 
中村獅童さんを先頭に、カーニバル部隊や楽団、そして郡山市民のみなさん。
今日は、サンバのリズムにのって、この商店街を練り歩く。
抜けるような秋の青空に、衣装の色が冴えわたる。
 
獅童さんが、大きな羽を背負って、商店街にすくっと立った。
コミカルな役柄なのに、その存在の大きさには、威圧感さえある。
まさしく千両役者なのだ。
 
「撮影現場の様子が、見られるといいなと思って」
奈良学園から参加してくれた、学生の皆さん。
ものものしい機材や、たくさんのスタッフに目を見張る。
 
奈良信用金庫の有志の皆さんも参加。
ご家族で参加してくださった方もいる。
子どもたちは、大音量のサンバにびっくり。泣き出す一幕も。
大人のみなさんは「スカウトされたら、どうしょう」と、まわりの笑いをとる余裕。
 
金魚をイメージした、オレンジの衣装は、
市民劇団「古事語り部座」(こじかたりべざ)の皆さま方も。
スタッフからの「失礼ですが『おばちゃんサンバ隊』と呼ばせていただきます」との
誠に失敬な(笑)宣言も、大人の余裕で笑い飛ばす。
 
そして、なんといってもゴージャスサンバ隊。神戸から、かけつけてくれた。
この華やかな衣装は、みな自前だという。
足元のヒールは8センチ。本気の迫力がにじむ。
 
スタッフがエキストラさんを集めて話している。
「みなさん、よろしくおねがいします。映らないかもしれません。待ち時間も長いです」
不安そうなみなさんに、スタッフはさらに声を張り上げる。
 
「でもみなさんの存在が、この映画の厚みになるんです!」    (文・写真 取田智子)