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撮影 12日目

 

撮影隊、さらに大和郡山を席巻!

 

近鉄郡山駅前のバスターミナル。行きかう人がみな振り返る。
あれ、なんだろう、いつもとなんだか様子が違うぞ?

 

それもそのはず、このカメラや集音マイク。どうみても、
サラリーマンには見えない面々、多数。怪しいよね!?
本日、『茜色の約束』の撮影は駅前のバスターミナルで始まった。
 
これまで結構、大和郡山市内での撮影は敢行されてきたけれども、
これほど、人通りの多いところでは、初めて。
 
撮影のカメラの枠に入り込まないよう、
営業中のお店の邪魔にならないよう、そう考えると
控えている私たちの居場所も、ほとんどないような状態なのだ。
 
「これ、撮影?ほら……金魚の?」
目が合った私に、話しかけてくださったのは
市内在住の中西和代さん(68歳)。
 
「そうです!『茜色の約束』!よくご存知で。」と驚く私に、
「タクシー運転手のおじさんが言ってたのよ。
郡山で映画撮ってるって。なんか、金魚の映画とかいって……」
 
はいはいはいはい・・・!ちょっと違うけれども、かなり近いです!
そうか……。タクシーの運転手さんが、そんな情報を。
 
最初のころ、市内で撮影をしている際、
車の通行を止めていただかないと、いけないことがよくあった。
その度、邪魔だと叱られたり、不審がられたり。
 
そんなときに、映画の説明を聞いてくださった
運転手さんの一人だろう。
中西さんに「金魚の映画」のことを話してくださったのは。
スタッフのみんなが聞いたら喜ぶだろうなあ。
 
撮影が始まったころ、街のまだほとんどの人は、この映画の存在を知らなかったけれども、
小学校で、金魚園で、柳町で、民族博物館で、市役所で。
撮影が敢行されるたび、ゆっくりと映画の輪が広がっている。
 
午後からはアピタの駐車場で、撮影は敢行。
エキストラの可愛い幼稚園のお嬢さんの活躍もあって
始終明るいバス内の撮影。しかし、外は大粒の雨。
 
スタッフたちは小さなテントの中で、
肩寄せあって、立ったまま昼食をかきこむ。
なんだか胸打たれる光景だ。
 
雨のせいで大幅に遅れた終了時間。
寒い中ずっと付き合ってくだっさたエキストラさんに
監督自ら、ねぎらいに駆け寄る。         
 
今日もまた映画の輪が広がっていく。

(文・写真 取田智子)