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撮影 6日目

 

柳町商店街に、
ブラジルレストランあらわる

 

 

柳楽屋。
 
普段は喫茶や貸しスペースになるこのお店。
美術班の大活躍で、今日は、すっかり異国風。
 
このセットは、"茜色"のロケ地として、
柳楽屋に長く保存されるという。・・・…郡山の新名所。
 
さて、そんな中で
 
マリア役のタチ・桐原さん、マユコ役の三倉佳奈さん。
そして、カルロス役の中村獅童さん。
 
三人が、会話を交わすある場面。
監督は、そばでモニターをのぞきこむ。
さっきから、何度も繰り返される同じシーン。
 
マリア役のタチさんはブラジル生まれ。
ハーフながら、「サンバの国ブラジル」の底抜けの明るさをもつタチさん。
今日は、とてもあせっている。
 
たったひとつの台詞にOKがでない。
なんどやり直したことだろう。
 
カルロス役の獅童さん。
カウンターの中で、じっとその様子を見ている。
 
やがて「大丈夫」と言い切るように、
タチさんにうなずくが、彼女は、疲れた苦笑い。
 
獅童さん、次のテイクで、演技が急に大きくなった。
酒場らしく押さえたトーンから、はっきりとした口調へ。
 
とたんに、タチさんが反応した。
"監督の求めている、マリア"に変わる。
それを見てとった佳奈さんが、すかさずせりふを畳みかける。
 
ばらばらだった、3つのピースが、そこでパチンと重なった。
「カットッ!」 素人の私でさえ、鳥肌がたつ瞬間。
 
退出する獅童さんに監督が頭をさげる。「獅童さんのおかげです」
獅童さんはチラッと横目で監督を見て、澄まして店をでていった。

(文・写真 取田智子)

 

 

 

そして、
獅童さん扮するカルロスが、ギターを弾き語る……今日のもう一つの大切なシーン。
その曲は、大和郡山出身のミュージシャン松下洋士(ひろし)さんが作曲、獅童さんへの指導も担当しています。